【松江大橋】島根県松江市 石碑に刻まれた二つの人柱に支えられる橋

[名称] 松江大橋(まつえおおはし)
[場所] 島根県松江市
[形式] 桁橋
[全長] 134m
[最大支間長] 30m
[幅] 11m
[高さ]
[着工・竣工] 1935年着工・1937年竣工
[概要] 大橋川に架かる松江城下で最も古いとされる橋。

日本百名橋に選定された。

慶長12年(1607年)藩の命によって架けられる際に、何度も失敗を繰り返したため人柱を立てることとなり、建造予定の場所にある竹で造られた細い「カラカラ橋」を「次の日、一番最初にマチの無い袴をはいて渡った男」と決まった。そして翌日、足軽の源助がその姿で渡った時、問答無用で箱に押し込められて橋脚の下に埋められてしまった。その甲斐あって153mの木橋は完成し、大橋の中央の橋脚は「源助柱」と呼ばれるようになったという。

この大橋はその後も何度も架け替えられ、昭和12年(1937年)に17代目の橋が完成した。この時の工事で1件の死亡事故が起こり、島根県の土木技師で工事の現場監督だった深田技師が、橋脚基礎工事の最中に事故で殉職してしまった。現在は橋の南側の小さな公園に2つの石碑が並び、源助と深田技師の名が刻まれている。

出典 日本伝承大鑑

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