【筑後川昇開橋】佐賀県佐賀市向島 – 諸富町 列車廃線後は遊歩道となって昇降を魅せる可動橋

[名称] 筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)
[場所] 佐賀県佐賀市向島 – 諸富町大字為重石塚
[形式] 昇開式可動橋
[全長] 507m
[可動橋の長さ] 24m
[幅]
[高さ] 30m
[歴史] 1935年(昭和10年)5月25日開通(国鉄佐賀線)

1987年(昭和62年)3月27日 廃止(国鉄佐賀線)

平成 8年 4月29日 筑後川昇開橋遊歩道開通
平成 8年12月26日 国登録文化財

平成15年 5月30日 国指定重要文化財

平成19年 8月 7日 機械遺産認定

[概要]

筑後川昇開橋の全長は約507メートルで、その建設には大変な苦労があったと伝えられている。橋脚の深さは約15~18メートルと記録されているが、有明海は干満の差が大きく、水面が一定でないため掘削作業は困難を極めた。そして、橋桁を架けるときは船で運び、潮と浮力を利用したと記録されている。

また、筑後川の水面も有明海の干満の影響を受けて一定ではなく干潮の時は可動橋が降りていても、小船は通ることができるようになっているが、中型船以上は列車通過まで一時ストップしなければならなかった。このようなことは佐賀線設置の時に船舶会社と協議され、列車通過以外は船舶が優先されることが約束され、それがもとで昇降式可動橋が作られたといわれている。

この昇開橋は橋脚と橋脚の間が約26メートルで、そこに架けられた約24メートルの可動橋が約23メートルの高さまで上るようになっている。このような可動橋は清水港線の巴川鉄橋にもあったが、現在では廃止されている。昇開橋の主な構造は、鉄塔の高さ約30メートル、可動橋の自重約48トン、約20トンのウェイトが両側の鉄塔に下がっている。さらに、平衡ワイヤにより左右のバランスをとり、強風にも耐える構造となっている。

◎元旦の遊歩道開放について

1月1日(土)6時30分~8時30分まで、遊歩道を開放します。
昇開橋を渡りながら初日の出をご覧下さい。

【可動時間】

9時~16時30分まで可動

【ライトアップ】

日没から22時まで点灯

【遊歩道の開放時間】

3月~11月 9時~21時
12月~2月 9時~17時

出典 筑後川昇開橋

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